獅子王

獅子王が平家の出世頭であった頼政の手に渡ってからおよそ30年後、77歳にして頼政は平氏打倒の兵を挙げます。
平清盛との対立を深めていた後白河院の皇子・似仁王と組み、自慢の獅子王を振るい奮戦しますが、宇治の戦いで、敗れて自害することになります。
その後の獅子王は斎村正秀と徳川家康の手を経て、土岐勝頼に渡り土岐家相伝の家宝となりましたが、明治時代に東久世家を通して皇室に献上されました。

獅子王という号のいわれはわかっていませんが、古式の太刀であり、刀身は鏑幅が広く、腰反りです。
刃文は締まり、無銘ながら平安期の大和物の特 色が見られ、高い技術を持つ大和鍛冶の手による作と考えられています。
すべて黒漆塗となっていて、鞘には紺糸が施され、もともとは柄にも糸が巻かれていたと思われます。
黒漆太刀は平安時代以後に武家が常用していたもので、絵巻などにも数多く描かれているものです。

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